朝の目覚ましに使っていた曲はその時期の気持ちや雰囲気を少しだけ思い出させる。
高校1年生の頃は毎朝ガンズの「Use Your Illusion I」が再生されるようにセットしていた。
寝起きの悪かった私はすぐに音を止めることが出来ずに
しばらく聴いてから止める毎日。
(ラジカセは少し離れた棚の上にあったので立ち上がらないと止められなかった)
だから今でも"Right Next Door to Hell"を聴くと
高校1年生の朝の気分が少しだけ蘇る。
で、一回止めてから少し覚醒してきたら続きをまた再生してたので
毎朝8~9曲目くらいまで聴いてたかな。
当時はアメリカンハードロックにガッチリハマってて
あぁ、デフ・レパードはイギリスか。
そんなんばっかり聴いてた。
ガンズは友人が持ってた「Appetite for Destruction」を聴いて
一瞬で気に入ったのが出会い。
高校1年生はお金がないから友人が持ってるCDは避けて
「Use Your Illusion I」を買ったわけ。
ぶっちゃけ初めはアペタイトほどのインパクトがなかったんだけど
毎朝聴いてたらいつの間にかめちゃくちゃ気に入ってた。
それからガンズにのめり込んでUse Your Illusion ツアーの東京ドームでやったVHSも買って
それこそ擦り切れるほど観た。
家にいる間はずっと再生してたんじゃないかな。
スラッシュは当然くそカッコイイし、ダフとアクセルの掛け合いとかもカッコよかった。
特に好きだったのはスラッシュのゴッドファーザーからスイートチャイルドの流れなんかめちゃくちゃシビれたし
ダフ・マッケイガンの"Attitude"も何度も巻き戻して観た。
そっから"Attitude"が聴きたいから「The Spaghetti Incident?」を聴くようになりそこからPUNKに傾倒するようになる。
ダムド、ミスフィッツ、UKサブス、ストゥージズ、ジョニー・サンダース。
※「The Spaghetti Incident?」は主にPUNKの曲を中心にしたガンズのカバーアルバム
当然それらのPUNKにハマったら自然とピストルズ、クラッシュ、JAM、ニューヨーク・ドールズ、ラモーンズ
UKPUNK、NYPUNKを嘗めるように聴いていったわけ。
それだけじゃなく、他のカバーもクソかっこよくて"Knockin' on Heaven's Door"と
か"Live and Let Die"でディランやポールも聴いた。
まさに私にとってはロックの入り口になったバンドだった気がする。
でも、当時は既に解散状態復活なんかあり得なかった。
だから既にリリースされているCDやVHS以上の発展はなくてガンズを体感することはもちろんなかった。
スラッシュとかダフのソロの新譜はリアルタイムだったけど・・・
「Chinese Democracy」がリリースされた時は一瞬沸き立ったけど
所詮アクセルだけかい。とか思って気持ちは上がりきらなかった。
しかし、2017年。
アクセル スラッシュ ダフの3人がいるガンズでワールドツアーやるって聞いてめっちゃ興奮した。速攻チケットとった。
さいたまスーパーアリーナ。わくわくして死ぬほど浮足立ってたわ。
当時、家で擦り切れるほど東京ドームツアーを観てたときから23年後
当時もう39歳だよ。待ち続けたわ。いや嘘。待ってもなかった。
こんな事はありえないと思ってた。
これで憑き物が落ちたのかな。
今やっと「Chinese Democracy」を素直にカッコいいねって言えるようになった。